LUCID NOTE LUCID NOTE | what Shibuya living in SHIBUYA have seen and felt

姫歌コンサート2009 ~Sweet Summer~

LUCID NOTE SHIBUYA

いつも通りの駄文で、しかも今日はかなりの長文です。我慢して最後まで読んで欲しいさぁー。特に、大城蘭さんファンのみなさんは必読。

毎年恒例、なぜか梅雨どきに行くひとり旅。昨年の北海道に続き、今年は沖縄。一泊二日で上陸時間約19hの超短時間旅行ー!

土砂降りの雷雨が止むのを待って着陸したJAL便を降りた途端、もんのすんごい湿気。ザ・沖縄。そのまま、ゆいレールで美栄橋(みえばし)駅、そこから徒歩で桜坂劇場まで。沖縄は以前の仕事で何度か経験があるのだけれど、宿泊も所用も本部周辺ばかりだったので、那覇を歩くのは実は初めて、ってことを歩きながら気づく。土地勘がないので、距離勘もないまま、渋谷にいるときと変わらない速さで歩いていくと、10分もかからず会場に到着。桜坂劇場はその名の通り、つくりは映画館。普段はほとんど映画の上映で使われてるそうで、今日も午前と午後は、映画を上映されてたみたい。

真夏なら蝉がジージーミンミンとうるさいくらいに鳴いてそうな会場向かいの坂道には、既に整理番号順の行列ができてた。開場10分前。渋谷だと、番号順に並ぶにも、客同士が我先にって感じでギスギスするよな緊張感が漂うんだけれど、ここはなんだか誰もがユルーイ感じ。しかも、かなり楽しみにされてたイベントだったようで、みなさん終始笑顔。いいなぁ、オキナワ。でも、こうゆうので良さを感じる自分って、振り返ってみるとなんだか寂しいね。

程なく開場。ゲットしたチケットは、整理番号二桁の比較的若い番号だったので、かぶりつきの席も選べたのだけれど、なんとなーく、アウェイから来たっていう引け目を感じつつ、小心者は最後方の末席へ。見渡すと、後から入場されてくるお客さん、特にご高齢のお客さんの多くは、どうやらフライヤーが置かれてある席は、既に他の客で埋まってる、っと勘違いされてたようで、なかなか席が上手く埋まらず、立ち見のお客さんも含めて、みなさん右往左往・・・。確かに分かり辛いよね、会場内暗いし。PMエージェンシーのスタッフさんも大変そう。それでも開演時間15分程度のオーバー(これぞ沖縄時間!)

で、開演!!!

今日は、玉城千春さんとji ma maさんと大城蘭さんの対バン。大城さんがポップス系の対バンに出演、しかも地元沖縄では初めてのライヴっていう、東京の大城さんのファンにとってはオイシ過ぎるイベント。ということで、もちろんお目当ては大城さん。

トップは予想通り、東京で活躍中の大城さん。緊張してるって仰るわりには、遠目で見てても、お顔もお声も活き活き。大城さんのこんな笑顔、初めて見たかも。平岡雄一郎さんのギターも、matsumonicaさんのハーモニカも、変わらずキレイな音。”Sails”を最初にもってくるとこが、なんともニクイね。音の余韻を響かせづらいシアター特有のハンデもあったけれど、沖縄の方々にも、至って好評だった様子。うーん、もういいわ、来て良かった。

二番手は、沖縄拠点で活躍されているji ma ma(ジママ)さん。初めて聴く。ギターとベースでユルユルと、バラッドがメインのアコースティックなセット。優しいお声にじーんとくる。新曲?の”大丈夫”がグッド。末席のそのまた後ろは立ち見エリアで、そこはジママさんのファンの方が多かった様子。”ブーゲンビレアの下で”を作詞されたときの妄想感を説明されるMCでは、一喜一憂されてた。東京のライヴではあまり感じることはないけれど、ファンになるって、いいよね。

最後は、只今ご懐妊中のご存じKiroroの玉城千春さん。ライヴは初めて。妊娠中でお腹に力を入れられないのか、あるいは喉にキテるのか判らないけれど、リキみの必要な高音では、まったくお声が出せない体調の中、誰もが知るヒットナンバーを。地元ならではのトークと、独特のあの優しいリズムでお客さんを包む技、最高でした。

アンコールのオーラスは、今日のために作られたという曲、”ダディ”を出演者全員で。メイン・ヴォーカルに大城蘭さんをもってくるなんて、ファンにとっては生唾もの。だってポップスなんだもの。でもやっぱり、大城さんはジャズが似合うね。

沖縄出身の歌姫を集めたライヴ・イベントの二回目。地方密着って、演歌の世界だけだと思ってたけれど、最近はそうでもないことを知りました。いいイベントでした。

終演後、珍しくサイン会の列に並ぶ。大城さんの列。目の前には、なんと名古屋からいらっしゃったというファンの方も! 聞いたところによると、東京から来られた方も数名いらしたらしい。大城さん、やっぱり活動中ではなく、活躍中で正解です。

その後、ライヴハウスを探しに国際通りへ。

・・・が、ない。っていうか事前に調べもせずにウロウロしても探し出せるわけもなく・・・桜坂のイベントが物足りなかったわけではなく、せっかくなので沖縄のライヴ事情を知りたくなっただけなんだけれど・・・そんなこんなで国際通りを15分くらいうろついたあと、ライヴハウスはあきらめて、沖縄らしい風景を探しに、国際通りから一本はずれた裏道へ。

・・・が、・・・く、暗い、・・・暗すぎる・・・

それでも構わずしばらく歩いていると、どこからともなく三線と三板(さんば)の音と歌声(男性)が。そうそう、こういうシーンを求めてたのさ! ほんとにあるんだ、こういうの。繁華街とは違って、ホントにうらびれてる場所なんだけれど、ステレオタイプな本土の人間にとってはうってつけの、沖縄の風景。恐る恐る近づいて、でもやっぱりちょっと怖いので、一回チラ見で素通ってみる・・・そのお店、席はカウンタだけ。それも入って6名くらい。見た目は・・・写真の通り。中では確かに沖縄の民謡が生声で流れてる・・・。

勇気を出して、透明のビニール・シートのドア(暖簾?)をかき分けて入ってみると、カウンタの中には、豊満でめっちゃ美人の割烹着姿のおかみさんがひとり。カウンタには三線を抱えて唄ってらっしゃる40歳代前半ぐらいの浅黒で逞しいおっちゃんと、三板を独特のリズムで鳴らしてらっしゃる60歳代後半くらいのおじいちゃんが。おぉ、これだよ、これ! ザ・沖縄! まるで、絵に描いたよう。

こういうお店は、入っちまったらもう、どっぷりつかったほうが楽しいわけで、唄とおしゃべりと上手い手料理に、しっかりやられた。かなわねーなー。

 
土曜日はいつもはもっと込んでいて、カウンタの中で呑まされるときもあるらしい。ドリンクはオリオン・ビールか泡盛。どちらかを選ぶ。どちらかしか選べない。フードメニューはご飯か焼きそば。いわゆ「お任せ」。おかみさんの手料理。料理の手を休めずに、おかみさんがときどき曲をリクエストすると、唄が始まる。途中、鼻唄でおかみさんも唄ったりもする。

演奏されてるおふたりは、実はお客さんってことが判明。三線のおっちゃんは自営業。おじいちゃんは退役米軍人さんで、日本語はほとんどカタコト・・・で、こんな不埒ないちげんさんも、ふつうにお客さんとして接してくださって、仕舞いには三板を持たされた。ぎこちなくカチカチと鳴らしてみると、これがまた楽しいのなんのって。

で、おかみさんが作ってくれた「焼きそば」。これがまた絶品! 思わず完食! めちゃうま! こういう味は、渋谷で一人暮らししてたら絶対に味わえないよ・・・感涙・・・。

入って30分くらいしたころ、観光ゴルフの帰りらしい男性二人がご来店。宿泊してるホテルにここを紹介されたらしく、聞けば青森から社員旅行で来られたらしい。その後はしばし青森ネタで盛り上がる(ゴルフは雨で中止になったらしい)。で、三線のおっちゃん、唄もウマけりゃ会話もが上手い。ほんとに素人? そこに今度は、さっき食べた焼きそばの、麺をつくってらっしゃるという製麺所のおにいさんも加わり、いつのまにか満席。おいおい、楽し過ぎるじゃないか。

そんなこんなで約二時間。あんまりオーダーはできなかったけれど、いい経験だったな・・・この歳で言うのもなんけど、こういう出会いって、いいね・・・

一夜明けて二日目。といっても午後イチの便で帰るんだけれど。

とりあえず、大人の事情で仕事も兼ねる必要がある旅なので、午前中はプローブのデータ取り。二時間くらい、牧志界隈を汗だくでぷらぷら彷徨う。ひと通りぐるりと散策したあと、最後に「ちんだみ三線店」へ。昨夜、おかみさんが教えてくれたお店。工工四(くんくんしぃ)と三板を購入。誰にあげるか決めてないけれど、とりあえず、お土産に。お店の若い男子店員さんに、「新人賞ですか?」って唐突に聞かれた。もちろん、なんのことだかさっぱり・・・だったので、聞けば三線のコンクールが昨日開催されたらしく、「そういう」人が、昨日今日とたくさんお店に来てるらしい。最近、音楽(特にギター)をやってるように見られることが多いのだけれど、まさか、三線をやってるように見られるとは・・・ハハ・・・音楽は好きだけれど、音感なし・リズム感なし・見栄えなしの三拍子で、しかも口だけ達者な嫌味な一般リスナーですからぁ、と応えてみる。エア楽器ならなんでもOKさぁー。

そうこうしてるうちに時間の余裕もなくなって、そそくさと那覇空港へ。なぜかこのとき既に、気持ちは東京モードに切り替わってた。名残惜しいけど、また来るさー! でも、家に着くまでが遠足。旅のエピソードはまだ続くのである。

帰りの便、ちょっと遅れ気味に搭乗。往路便はマイルを使えたので、それ用の席だったのだけれど、復路便はマイルを使う席がいっぱいだったので、しようがなく通常予約で購入した席・・・にしたのが運のつき。なんと、機内でびっくり!

蘭さん!

しかも同じ列席で、こっちがAであっちがD! 機内でどんなお話をしたとか、まるで芸名のような本名のマネージャーさん(女子)がどんな方だったとか、ホントのことをアレコレ書くとマズそうなのでやめとくけれど、とりあえず、大城さんのすっぴンとお休み中の寝顔は、めちゃめちゃキレイでした。いやいやぁ、大城さんのファンのみなさん、ごめんなー。

そして、やっぱり家に着くまでが遠足です。

飛行機が羽田に着いたとき、マネージャーさんと大城さんがキャビネットから取り出してた荷物があまりにも想定外の大きさと数で・・・これ全部を、このいたいけな女子ふたりだけで運んだら、明日は腕と肩の筋肉がプルプルしちゃうぞっ! ってことで、ご一緒できるところまで、そのうちひとつを担ぐことに。

京急の車内では、大城さんそっちのけで、マネージャーさんとビジネス談義。これがまたおもしろい。っていうか、これはホントにここには書けないお話ばかり。HATSおそるべし。尊敬できる方たちが集まった、うらやむほどにまぶしい集団。大城さん曰く、「みんな熱い、熱い人たちばかり!」だそうです。

そんなこんなで、今年の運の全部を二日間で一気に使いきってしまったような、今回の沖縄の旅。やっぱり、出会いの多い旅は楽しいなあ。来年はどこに行けるかな・・・

京急に乗る前の羽田空港駅の構内で、マネージャーさんがちょっとだけ席を外してるとき、大城さんが、今回の沖縄で撮られた写真の中から、とっておきの一枚を選んで、見せてくれました。一見はなんでもない写真なのだけれど、めっちゃ想いの伝わる大城さんの台詞で・・・・・・いい写真でした。見せてくれてるときの大城さんのお顔が、これがまたいい顔をされてて・・・うるっときました。これホントです。

そしてそしてさらに、荷物担ぎのお礼にと、お土産までいただきました。こっちがお礼を言わなくちゃいかんのに・・・次のお仕事で急いでる中、でっかいバッグの中から、時間かけてでも探し出しくれた大城さん。なんていい人なんだぁ! ライヴといい、お土産といい、最初から最後まで、ホントにいい旅になりました。感謝、感謝です。ありがとうございました。