LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show and Play stage reports

パーカッション・トリオ Asoviva! ワンマンライブ『imaginary numbers vol.14』

LUCID NOTE SHIBUYA

こどもたちのあの魔力には勝てやしない。

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きょうは久しぶりのAsoviav!のワンマンへ。代沢5丁目。

それが太鼓だろうとフライパンだろうとソフビの人形だろうとパイナップルの空き缶だろうと、叩いて音を出しあえば、気も息もテンポもぴたりと合ってしまう三人のオール・アドリブ・アンサンブル・セッション・ライブ。かれらのいつもの仕事はフロントミュージシャンをうしろで支えるサポートミュージシャン。すでに三人とも名うてのベテラン、引く手あまたで常に忙しい。気も息もテンポも合わせられるけど、スケジュールだけはなかなか合わせられないのが最大の弱点。だから貴重で大切、かれらのライブは。

何者にも縛られない、終わりも始まりもない、上も下もない、メジャーもインディもない、ジャンルもカテゴリーもない、物理だって科学だって関係ない、怨念も羞恥も嫉妬もない、かぎりなく平和で自由で、解き放たれた、制御不能の、不思議な空間と音の数々が用意されていて、楽しい、いつだって楽しい。浴びつづけるとそれが当たり前のように聴こえてくる瞬間があって、じつはものすごく高度で困難な技術から生まれてくる音のはずなのに、それをふっと忘れてしまう。音がやんだとき、一気にぜんぶを思い出して、のけぞる、声がでる、拍手くらいでしか返すものがないことに絶句する。すごいライブ。

LUCID NOTE SHIBUYA

しかしライブや音源でなんども聴いてきたけれど、いまだにakyのサビのトリッキーなビートが英会話なみに覚えられない。