紙チケットで行こう！
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きょうはサザンオールスターズのことしのツアーの横浜公演、聖地、横浜アリーナへ。新横浜３丁目。
なんと、埼玉公演につづいて直前一般先着チケットがまたまた取れてしまった。コツなんてない。取った本人がいちばんおどろいている。
先行抽選でいくつか当選すると公演日までたくさん時間があるから、そのあいだはずっと楽しく過ごすことができる。全国あちこち行けると思うとワクワクするし、あそこではどう過ごそうとか、ここではどう楽しもうかとか、それこそサザンといっしょにツアーを回っている気分にもなれる。ツアーの後半にさしかかるとなんとなく慣れてしまって、楽しいはずの時間も惰性で過ごしていることに気づいたり、それを反省して過ごしかたを変えてみたり、そんなじぶんの心模様を観察するのも楽しかったり。
ところが今回のように公演の前日に行けることがきまると、楽しめる時間はほんのちょっぴりしかない。だからもうライブ中は一曲いっきょく、一音いちおん、これが最後と思いながら集中して、見逃しも聞き逃しもしないように、とにかく思いきり、忘れないように、全力で過ごすことになる。直前チケットはいわば売れ残りチケット。けっして良席ではないけれど、だからといってネガティブに過ごすことなく、つねに前向きに。きょうだって鍵盤をたたく原さんの指先がしっかりと生で視界に入る下手側の席、メンバーの登場をどの席よりも早く知ることができる席。ステージからはける桑田さんの最後の一瞥を頂戴できる興奮のレア席。
全力で過ごした結果として得られるもののうち、もっとも記憶に残るのはセットリストとアレンジの変化。きょうは新盤リリース後のはじめての公演。これでぜんぶ揃った。新盤以外の楽曲にも変更があって、こういう言い方は好きじゃないけれど、埼玉、宮城よりもぜんぜんいい。これからはじまるドーム公演を意識したようなすさまじい音たちがビシバシと、休むことなく飛んでくる。いいなあ、行けるひと。行きたいなあ、ドーム公演。
とうとうツアーも折り返して後半戦に突入。それでもきょうがツアー初参加のお客さんも多かったようで。イントロでどよめくあの雰囲気。いいなあ、たまんねえなあ。