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由薫 2nd TOUR “Blue” – Final

LUCID NOTE SHIBUYA

広いハコにお客さんがひとりしかいなかったという悪夢を見た由薫さん。そのお客さん、きっとオレだ!と思い込む客多数。

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今日は由薫さんの生涯二度目のツアーの最終日へ。宇田川町。

今回のツアーで使われた客入れBGMの入眠ソングには抜群のチルアウト効果があって、開演までのおよそ一時間のあいだにフロアをしっかりと眠らせてから始まったライブの一曲目は、なんと子守唄(lullaby)。この曲で由薫さんを知ったというリスナーも多く集まるなかで、こんなふうにこの曲を使うなんて、たいしたもんだ。

寝た子を起こす三曲目の「欲」で今回のツアーの肝がドラムにあることを知る。加藤さんの起用は大正解で大成功。同期を使わない三曲連続バンド生音コーナーでも彼の高度なアタックが随所に。あの「Fish」で高揚されるとは。その後の「No Stars」の抜け感とかも。由薫さんも眠っていたフロアを覚醒させる最新のテクニックを繰り出して、気づけばステージとフロアが一体に。

そしてこの曲。梅田よりも栄よりも渋谷で聴く「星月夜」がいちばん綺麗に見えたのは、楽曲そのものよりも思い入れの差か。多くのひとの前で歌っているいまの彼女の姿を、ひとり渋谷で歌っていた過去の彼女に見せてあげたい思いでいっぱい。というノスタルジックなムードはそろそろ終わりにして、次の新しい朝を向かえるための準備曲「Blue Moment」を終えると一気にライブも佳境へ。この流れ。いいライブ。映像に残すなら今日このライブ。

由薫さんの次のプロジェクトは「brighter」。年明けの新盤のリリース。おそらくそれに伴うライブ・ツアーも。まだまだ目は離せんな。

LUCID NOTE SHIBUYA

アンコールでノーテッド登場!ってことは、いまごろは由薫さんも歌舞伎町か。