それがどれだけ大変なことなのか。
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きっと第二の音楽人生の始まりの日。セルリアン。
トヨタ自動車が毎月１台新車を発表するとか、住友不動産が毎月１棟タワマンを建てるとか、警視庁が毎月ひとり指名手配犯を検挙するとかって言い出したら、そりゃスゲーな、歴史的な一大事、ビッグニュースだ、と思うけれど、ミュージシャンが毎月１曲新曲をネットで配信するって聞いても、ヘェーと思うだけなのはなんでだろうと考えて出した結論が、ネット配信という見えない仕組みとそのイージーなイメージのネーミングだ。だってポチっとするだけでしょ？ いやいや、イージーなのはポチったあとのことで、ポチるまえは新車やタワマンと同じくらい大変なんだよ、きっと。知らんけど。と自問自答しながら一年ぶりの川江さんのうた声を聴く。
ファーストはほとんどをステージセンターのスタンドマイクで、セカンドはほとんどを鍵盤の前で歌った川江さん。もちろん、ブレーキペダルを踏んだら急加速したり、台風が来たら地階が水没して停電したり、うっかり誤認逮捕をするようなクオリティの楽曲などあるわけもなく、走行は常に快適で、眺望も美しく、子どもたちのやさしいヒーローだった。毎月新曲をリリースするという彼女の重大発表を、リスナーがどこまで重大に受け止めたのかはナゾだけれど、来年の今日のセットリストはきっとガラッと変わるはず。待ちきれんなあ。来年の今日と言わず、来月あたりの今日でもいいぞ。
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明日は川江さんと同じ。旦那さんもミュージシャンのあの方の十三年ぶりのライブへ。いざ鎌倉。