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salyu×salyu “3人のヴォーカリストによるシュティムング” – 東京公演

LUCID NOTE SHIBUYA

シュティムングってなに?

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今回のサリュさんのビルボードは彼女のソロプロジェクト。サリュ・バイ・サリュ。赤坂9丁目。

十一年リリースの音源からスタイリッシュな部分をいっさい削ぎ落して、まるっとアナログに仕立て直したライブ。羊毛さんのギターを伴奏に、ふたりの助っ人ヴォーカリストと共に同声合唱を繰り返す。一介のポップ・シンガーがゴスペルっぽくうたってみた、といったシロモノではなく、ゴスペルそのもの。サリュさんは低音部の発声こそ苦心していたようだけれど、高音部とさらにそのうえの超高音部は、さすが天使のうたごえと言われるだけあって、無垢でやさしく、可憐に美しい。誤魔化しのきかないステージは緊張感も上限がなく、音程を外して苦笑いでも見せてくれれば少しは和らぐんだけれどと思いつつも、そんなシーンはまったく見られず、ずっと安定のアンサンブル。メロディに聴き惚れ、リズムにカラダを揺らし、サウンドに圧倒され、ステージセットに目もくらむといったライブ感よりも、三人のヴォーカル・スキルにひたすら感動するライブ。ずるい、あざとい、すばらしい。

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その小賢しい言葉づかいはだれのせい?