一昨日につづいて本日も観劇。
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今日は雨のパルコ劇場へ。宇田川町。
最初から最後まで、段田さんのひとり舞台。オペラグラスまで持参して保奈美さんや遣都さんの活躍を期待して観に来たひとたちには消化不良だったかも。圧巻の演技。おいしいところはぜんぶ段田さん。
どんより暗い悲劇に仕上げていたけれど、ある一家の家庭内のもめごとを、世相や世間から遠く隔離して、社会風刺さえ織り交ぜず、家庭内だけにフォーカスして描いていたせいか、喜劇としても成立するおもしろさ。主要な登場人物は呆れるほど間の抜けたひとたちばかりだし、その程度のことでなんで?と嗤いながら観るのもありだと思う。現実のいまのニッポン社会では、悩みどころはきっとそこじゃない。
タイトルは結末を容易に想像させるけれど、その死は、セールスマンとしての死なのか、父親としての死なのか、人間としての死なのか、精神的な死なのか、身体的な死も含めるのか、観終わってもまだ観るものに委ねる演出が秀逸。いい舞台。
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立て続けにいい芝居を観ている実感。しあわせ。