LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

Laguna 13th Anniversary “Daydream!!!”

LUCID NOTE SHIBUYA

思うにそれはテレビのなかだけの出来事。

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今日は初めてと久しぶりのツーマン。代沢2丁目。

ひと組目は立花綾香さん。初めてのほう。鍵盤の弾き語り。どこからどう切り取っても情動と情念と情熱が次々にあふれ出てくる劇場型のボーカル。弾き語り用にアレンジされたとはけっして言えない伴奏からは、ほんとはひとりでやりたくないという思いがほとばしる。いやもう、それはわかったから、ここはひとつ、落ち着いて、などと狼狽える隙さえも与えてくれない。おそらく彼女の居場所はここじゃない。次回はぜひバンドで。

ふた組目はKacoさん。久しぶりのほう。二年ぶり。今日はサポート鍵盤とデュオ。この二年のブランクは相当長かったようで、以前とはまるで違うステージ。都会の熱さのなかで涼しく生きてきたクラゲが軽い骨格としなやかな関節を手に入れたような変化。柔らかい音楽に武骨な要素が少しでも加わると、絵画的な印象風景のなかにも写実的でリアルな空間が現れるから不思議だ。こんなふうにミュージシャンが変わっていくさまを見ると生きてるんだなと実感する。とてもいいこと。

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五輪なんてそんなもの。