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近藤康平 × 下北沢レコード presents「懐かしい場所へ」

LUCID NOTE SHIBUYA

今月二度目の440へ。

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今日は近藤康平さんとおお雨のセッション。代沢5丁目。

今日の近藤さんはペインティングではなくドローイング。ライブが終わるまでのあいだに大きなキャンパスに向かってひとつの作品を壮大に描き上げていく、というものではなく、一曲につき一枚の小品を仕上げていき、終演後にそれらをその場で即売するまでが今日のイベントの軸。したがって図柄は、楽曲の歌詞やメロディから着想されるもの、ほんの数分で仕上がるもの、買い手が即決できるほどの訴求力のあるもの、となる。出来上がったものをながめると、たしかに楽曲を想起させる商業的なイラスト集。アルバムのジャケットやライナーノーツに使うのにちょうど良い感じ。この短時間によくもまあ。すごい技術だ。

おお雨のライブは八か月ぶり。十五年間、阿吽だけで続けてきたという坂本さんとおおはたさんの呼吸は、だれもあいだに入れないくらいに強固だ。近藤さんの描くペースに合わせてイントロやアウトロの尺を流麗に調整できるのも、この強力なタッグだからこそ。ライブは二部構成。前半のプレスリーで泣き、後半はバックリィ風アレンジのコーエンに泣く。

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あのなまこちゃんがライブ会場における関係者の正しい過ごしかたをいくつか学んだらしい。その身長ならまだ屈まなくても邪魔にならないよ。ほふく前進はむしろしないほうがいいぞ。