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海辺のポルカ オープン記念 special live 土岐麻子

LUCID NOTE SHIBUYA

こんなときに関西遠征パート2。

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先月の芦屋に続いて今月は神戸へ。東川崎町1丁目。

昨年までの土岐さんのクリスマス・ライブは恵比寿のイベントにブッキングされるのが恒例だったのだが、今年はなぜだかイン神戸。こりゃ行くしかないでしょうということで早起きして日帰り弾丸ツアー。眠い。

オープニング・アクトは大石晴子さん。ライブは初聴だったのだが、ランプはぜったい歌ってくれるはず、というくらいのレベルの予習は済ませてきた。サブスクばんざい。現代音楽ふうのメロディとリズムで、とはいえ眉間に縦ジワができるような前衛的で難解なものではなく、きちんと整理された乱数ようなクレバーでミスティファイな音楽。予習なしでは途中で挫折してたかも。うた声はぜったい忘れそうになく良質。

クレバーで忘れないうた声、といえば土岐さんもそうだ。今日は竹田さんがピアノでサポート。竹田さんは別のシンガーさんのサポートでも何度か聴いてきたけれど、土岐さんとのコンビで聴くのはおそらく初聴のはず。彼女のふり幅も広い。なんでもこなせそう。土岐さんと並ぶとあの土岐さんが小さく見えるくらいのタッパもまたまぶしい。さらに今日はコーラスも(いやそこでラップもやってくれていたらネタにできたんだけど)。久しぶりの土岐さんのうた声は変わらず絶対的な安定感。すこしばかりの湿り気を感じたのは海のそばだったからか。全尺70分弱の二回まわし。選曲もMCもこの一年のまとめサイト的なライブ。やはりこのうた声をナマで聴かないと年は越せない。日帰り弾丸ツアー大成功。

LUCID NOTE SHIBUYA

十一月に開店したという海辺のポルカは、その入口には看板がなく、煉瓦倉庫ぜんたいの施設案内板にも名前がない。横浜の赤レンガよりも規模は小さいから店の場所は消去法ですぐにわかるけれど、少なくとも今日現在の実態はイベントのある日だけのポップアップストア。でも中に入るとグランドだけじゃなくアップライトもあり、内実の建て付けはPA卓も立派なライブハウス。不思議な場所だ。