今日は生音。四か月ぶり。
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下北沢のラグーナへ。斎藤さんと宮﨑さんのランチ・タイム・ツーマン。北沢2丁目。
斎藤アリーナさんは二度目の視聴。前回は19年2月の代官山。そのときは、英語が得意な持ち歌の少ないルーキーだった記憶がある。R&B系の歌い上げが得意なシンガーは、それへのこだわりが強ければ強いほど一本調子で歌い続けてしまいがちだ。それに付き合うには相当の鍛錬が必要で、我慢が限界に近づくと席を立ちたくなるのだが、今日の斎藤さんはまったく当時とは違っていた。キーボードのサポートだけで全編をファルセットで歌ってみたり、かと思えば腹から歌い上げてみたりと、まったく飽きのこないステージ。これくらいの年代はアレコレと手を出し過ぎるくらいのほうがおそらくちょうど良く、ふとした瞬間に代表曲に巡り逢えたとき、ためらいなく飛躍する。自らのエレキギターとアンサンブルしたあのヴォーカルの秀逸さは、配信の電子音では伝えられない生音ならではの良さ。
宮﨑さんの生歌は六か月ぶり。サポートギタリストが変わるとサウンドも変わる。何度も聴いてきた曲が別の曲に聴こえてしまうから不思議だ。素材としての曲の完成度が高ければ高いほどいろんなアレンジが試せる、というかつて耳にしたベテランミュージシャンの文句を思い出した。このサウンドの違いと曲の完成度は、たった一度の配信では決して伝えられない。新曲こそ聴けなかったのだが、どうせ隠し持ってるはずだから、次回に期待。
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ライブでは例の話題は聞きたくない。聴きたいのは音楽だ。