LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

toto et ju-tou presents こえのゆくえ vol.4

LUCID NOTE SHIBUYA

今日の客入れBGMはミズノミカ。カラフルにあわく、まっすぐにやさしい。

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totoさん主催のAsoviva!のワンマン。井野1丁目。

すっかりライブから遠ざかっていたこの三週間は、年度末恒例の予算消化のお手伝いで慌ただしく過ごした。この避けれらない難題な時間は三月末まで続くのだが、こんなふうに生音を長らく聴かないままでいると、そのうち目はうつろになり、集中力は低下し、食欲も減退、眠いはずなのに眠れず、しまいには手と足が小刻みに震えだして挙動のぜんぶが不審になる。これぞ依存症。というわけで今日は久しぶりの生音を求めて、ふだんならけっして選ばない場所までショート・トリップ。

彼らの音楽は頭を使わせてくれない。彼らのリズムに理屈と正解を見いだそうとしても所詮拒否される。それでもあえて反抗し、いんちきに抵抗したとしても、やっぱり徒労に終わる。ところがあきらめて考えることを止めたとき、うつろだった目は生き返り、眠気はふっ飛び、時間を忘れるほどの集中力が復活し、手と足の不規則な震えを小粋なリズムに変えることができる。あとは浴びるように音をしこたま感じるだけだ。そしてすべての音が止んだとき、しっかりと空腹だ。おいしいものをとことん食べたくなる。彼らの音、彼女のこえ、彼女の影、すべて即興、なのに至福のアンサンブル。今日も彼らの音に感謝。

LUCID NOTE SHIBUYA

かきわけてすすむ二月、ふみしめてすすむ三月。