これに行っとかないとクリスマスは終わらないし年も越せない。
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武部さんがボーカリストとふたりでセッションするプレミアムでスペシャルなライブシリーズの第十回目へ。今回のボーカリストは川江さん。セルリアン。
武部さん名義のライブなのだが実質は川江さんのライブ、という認識のもとに集まったお客さんの期待をいっさい裏切ることなくライブは進行した。重奏のときはグランドを川江さん、エレピを武部さんが演奏する。武部さんの鍵盤のアレンジはどんな曲でもいつだってダイナミックだ。グランドとピアノの重奏なんてやかましくなるに決まっているのだが、武部さんの手にかかるとこれがドラマチックに展開する別次元の音に変化する。ときどき大げさになり過ぎたときは、川江さんのボーカルが音をトリミングし、ぜんたいをリビルドしてくれる。川江さんがハンドマイクでセンターに立つときは武部さんがグランドを演奏する。ここでも武部さんのピアノはドラマチックでセンチメントだ。川江さんの歌ごえは自身で弾き語るときよりも、武部さんのドラマチック奏法で歌うときのほうがより聴きやすく、よりエモーショナルに変化する。このコンビ、やっぱり最強だな。
川江さんのオリジナル、クリスマスソング、提供曲、カヴァー、というライブの構成要素はファーストもセカンドも同じだったが、セットされた楽曲には違いがあった。同じストーリーを違う楽曲で表現していくという荒技だ。こんな多彩な選曲は、それらの楽曲の骨の髄まで知らないとできないわけで、さらにアレンジまでやってのける武部さんってつくづくすごい。
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川江さんがめずらしく次回のライブの告知をされていた。次のライブの告知が聞けるライブこそ、ライブ好きが求める理想的なライブ。