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東郷祐佳×宮﨑薫 ~Daikanyama LOOP 11th Anniversary~

LUCID NOTE SHIBUYA

日曜日の緊張感の無さは平和。

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東郷さんと宮﨑さんのツーマンへ。鉢山町。

ジャズピアノ、クラシックバヨリン、フォークギター、今週は静寂な会場で繊細な音質のライブが続いたおかげで、今日のようなライブがたとえアコースティックな編成でもやたらと荒々しく聴こえてしまうという不思議。新盤リリースと全国ツアーを来月に控える宮﨑さん。長い休暇が終わったばかりの東郷さんも年末にワンマンを。宮﨑さんの声は高く細く、東郷さんは低く太い。声質は対称的だが、響きわたる倍音ボイスと高性能な声量が共通点。楽曲は宮﨑さんは洋楽よりでブルージー、東郷さんは和製なR&B。聴き比べて楽しむにはちょうどいいブッキング。今日は宮﨑さん、東郷さんの順。

宮﨑さんの今日の洋楽カバーは、ジョン・メイヤーがカバーしたトム・ペティの「Free Fallin’」 。ジョンがカバーした、というところがミソなのだが、これならだれも文句を言わせないくらいの出来栄え。毎度毎度すごいな。ちなみに元ネタはこれ。

東郷さんのリクエストからの選曲はスピッツの「楓」。この曲をライブでカバーする女性ボーカリストの多いことと言ったら。ミディアムテンポで長い曲だから途中で飽きてしまうのだが、それはきっとこの曲を好きじゃないから。どの楽曲もうたいっぷりは見事だが、集中すると多動になりがち。少しだけ意識して落ち着いた据えた目でどっしりと歌いあげてくれると怖いものなし。

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日曜日のツーマンはこれくらいの尺なら平和。