迎えられるならこういう六十歳を迎えたい。
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片山さんのバースデイ・ライブへ。代沢5丁目。
440では整理番号順に店頭販売とプレイガイドを並列で入場させるケースが多いけれど、今回は遠方から来られるかたも多いかもしれないということで、チケットはプレイガイドだけの販売にして、入手にかかる手数料もすべて無料に。これすべてけっちゃんの仕業だ。彼女がいないと今日はなかった。チケットはジャスト百枚の争奪戦。取れてよかった。
この年代のミュージシャンは、層の厚さも音楽への熱さも他の年代を軽く凌駕していて、ニッポンの音楽業界が資金も人気も潤沢だったころにちょうど働き盛りだったひとたちだ。今日は片山さんが関わるバンド五組の対バン。フカカッタ、白井貴子さん、Atom’s House、the bond、斎藤誠さんの順。白井さんは八十年代のアレンジを想起させるポップロックなアレンジで三曲、アトムズハウスはビートルズのインスト・アレンジ・カバー・バンドにヴォーカルをプラスするというフリーなスタイルで。ザ・ボンドはカースケさんのリズムを軸にした長めのインストを三曲。誠さんの今日はトリッキーなリズムが特徴のロックンロールを多めにセレクト。どのバンドも耳をまったく休ませてくれない、ステージ転換中も誠さんがMCで愉快につないでくれたおかげで、トイレに行くのさえ忘れるあっという間の三時間。ナチュラルな笑顔とゴージャスな旋律の連続で、終わったあとは気持ちの良い疲労感でいっぱい。これ明日もあるんだよなあ。
ムクちゃんとかオグちゃんとか、今日はリザーブ席も豪華けんらん。