LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~(東京公演・初日)

LUCID NOTE SHIBUYA

ハロルドを徹底してヒールとして扱うのがシアタークリエ。

//

この蒸し暑いなか、普段行かないところへ行ったせいか疲労困憊。有楽町1丁目。

記事にこそしていないが、相島さんのブルジャンのライブにはちょこちょこと足を運んで楽しんでいる。確か、今年の一月のテラプレだったと記憶しているのだが、ライブ後にしばらく歓談させてもらえる機会をいただき、そこで相島さんがこの芝居に出演されることを知った。そのときは相島さんに普段よく行く劇場の名前を訊かれ、いくつか具体名を挙げて答えると、そっち系ではない芝居への出演が最近は多いけど、そっち系の予定もあるよ、半年以上先だけど、ということだった。一月のそのときはタイトルこそ教えてもらえなかったのだが、場所だけは教えてもらっていて、それが今日、八月のシアタークリエ。ブルースハープを持たずにステージに上がる相島さんを初めて観させてもらった。これはネタになるな。明日のシモキタでけっちゃんに報告だ。

岡田さんは五月のコクーン以来。やっぱり今日も客席の九割が女性。人気モノ。木村さんは初めて。今作では顔、特に目の動きを追えない席だと彼女の良さは伝わりづらい。声のレンジは狭いほう。前田さんも初めて。そのままでも声はでかい。十字のきりかたは練習が必要。十字のきりかたなら立川さん。二役。芸達者。天才。峯村さんもおそらく初見。うまい。泣ける。子を持つ親ならなおさら泣ける。益岡さんは過去に何度か。いつのまにかの重鎮。あの安定感が崩れるときこそぐっとくる。そして相島さん。行ってよかった。

LUCID NOTE SHIBUYA

ハロルドにも深い事情があるんだよ、と匂わせるのがコクーン。テレンスこそがヒール、と思わせるのがパルコ劇場。ハロルドもテレンスも同列に扱うのが新国小。黒幕はジェフリーと裏を切るのが本多劇場。