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サザンオールスターズ LIVE TOUR 2019「“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!” だと!? ふざけるな!!」(埼玉公演・二日目)

LUCID NOTE SHIBUYA

今日のあの元気印の前説アナウンスは常連の青柳愛さん。

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本ツアー参加五本目にしてアリーナ前方ど真ん中、初の神席。上山口。

西武ドームは西武球場に屋根を設けただけのなんちゃってドーム球場。開演時刻の17時はまだ明るく、まばゆいはずの照明がとりとめもなく薄い。いつもなら照明が落とされる曲間は暗闇になるはずなのだが、直射日光こそないが日影と実質は同じ状況で、うっすらどころかはっきりとステージの上、スタッフの動き、演者の仕草、顔色さえもうかがえる。と同時に、すべての照明が落とされるとステージもアリーナも照度は同じ。したがってステージからも客のうれしそうな表情がはっきりと見えるらしい。このステージと客席との不思議なコミュニケーションは他の会場ではあり得ない。そんな日にこの神席!。桑田さんと目が合った!と思って手を振るのはファンならではの思い込み、を何度も。ありがたやー。

ステージは今回も変化がいっぱい。全22公演のツアーも今日から折り返し。ロケーションの特徴を取り入れ、増えてきたリピーターにも考慮し、公演ごとにビルドアップを繰り返しながら丁寧に練り上げられたステージは、やっぱり生きものだ。間奏を二小節ほど付け足したり(福井公演を知るひとには理由は明白)、コーダのリフレインを一回増やして誠さんの出番を長くしたり、取りやめたこともあれば新たに始めたこともあり、常にステージが音のうねりと重なりとともに変化し成長している様子がうかがえて、うれしかったりたのしかったり。サザンって強いな。強敵だよ。

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自然光で見る桑田さんらのステージはこれ以上ないライブ感。この光景は忘れない。