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OTONA MUSIC PARADISE -大人音楽園- Vol.1 “StylishPOP@SHIBUYA”

LUCID NOTE SHIBUYA

ヤル気なしトリオ。

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ゴールデンウイーク三日目。土岐さんがお昼の渋谷で歌ってくれるというので行ってみた。桜丘町。

会場に着くと開演までの時間を使ってブログのための写真を撮るのだが、会場内が撮影禁止の場合、会場の外でそれなりの被写体を探して撮ることになる。たいていは、ライブのタイトル、出演者の名前、開場と開演の時刻、当日券料金などが書かれたポップまたは掲示板を探して、さっさと撮って席につくのだが、今日はそれらしきものがまったく見当たらない。総合センターの一階の掲示板にも、伝承ホールのある六階エントランスにも、同じイベントをやっているはずの四階のさくらホールのエントランスにも、それらしき掲示がない。三階にある図書館はよく利用しているのだが、伝承ホールは今日が初。案の定、上りのエレベータの最終階、四階のさくらホールに間違えて入ってしまった。入ってしまった、ということは、チケットの半券はすでにスタッフの手から収納ボックスの中にあり、スタッフも券面をしっかり確認せずにもぎっていた、ということだ。四階も六階も同じイベント(料金は別)だからまだよかったのだが、これが違う主催者だったらここまでスムースには解決しなかったはずだし、入場時に賑やかしのためのポスターやフライヤーなどの掲示がないと、気分はまったく盛り上がらない。せめて手書きでもよいのでタイトルのわかるポップがほしかった。

気をとりなおして。今日の伝承ホールは三組の対バン。一組目のカジヒデキさんの演奏が始まり、一曲目の途中でカジさんのギターが接触不良で音が途切れた。ライブが始まってすぐにこのアクシデント。事前の音響チェックが甘かった、ということにつきる。さらに、ヴォーカルマイクのボリュームがやたらと大きく音割れギリギリ。エコーもオーバーエフェクト。カジさんもそうだったのだが、二組目の土岐さんもアコースティック編成。音数が少ないなかでこの音響は、ヴォーカルだけが極端に大きく聴こえることになる。土岐さんにいたってはサポートはグランドピアノのみ。最悪の音響バランスなのだが、土岐さんも歌いながらそれに気が付いたようで、マイクを口元からいくぶん離しながら歌っていた。今日のPAさん、まったくヤル気なし。

演者さんがコールアンドレスポンスを客席にうながしたとき、気の利いた照明さんなら客席側をほのかに明るくする演出をしてくれるのだが、今日の照明さんはそれをステージ側にあるスポットを当てて明るくするという高難易度の技を見せてくれた。演奏中にここまで明るくなった客席はいままでに経験がない。熱い、眩しい、が長時間、しかもコールアンドレスポンスもない、なんでもないときにむやみに明るく照らされる。どんな意味があったのかいまだに不明。演奏中に客席を明るくするときの効果的な照度を知らなかったとは思いたくないが、冒頭の不案内な無掲示にしろ、不注意なもぎりのスタッフさんにしろ、耳の不自由なPAさんにしろ、どうも今日のスタッフさんはすべてにおいておかしい。カジさん、土岐さん、最後は楠瀬さん。各自持ち時間はおよそ30分弱、合計ほんの90分でこの内容、この運営、このお値段。見た目の入場率は3割ちょい。なんだか納得してしまった。ちなみに企画・制作は「Zeppライブ」。金返せとまでは言わないが、もう渋谷ではやらないでください。

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夜はめずらしく新宿方面へ移動。ザ・ゴールデンウイーク。