今日からゴールデンウイーク、だった。
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今日はツアー九日目。瓜生町5丁目。
チケットの一般枠はFC枠の後に抽選があり、したがって宿泊施設も交通手段も後手で確保することになる。品川発の新幹線はまさかの全線全車でソールドアウト(前日)。ゴールデンウイークを初めて意識した。「今年はみんな自宅で過ごす」というニュースは、あれはフェイクだ。あれこれと手を尽くした結果、金沢経由のグリーン車。開演時刻までのこり1分。ギリギリで現着。遠まわりの福井の旅。ゴールデンウイーク、侮れん。
今ツアー唯一、一般枠で入手した座席はFC枠のキャンセル席。ありがたいことになかなかの良席。アリーナ&ドームツアーのうちのアリーナ最後の現場は、名前はドームだが、規模はアリーナ、音響はホール並みのサンドーム福井。自分の声も拍手の音も、見えないどこかにふっと吸い込まれていく。演奏が始まると無残響せいか、サザンの音が上品でおとなしく、これまでのアリーナ公演のライブ感とはまったく異なるロックンロール。こりゃたまらん。最高の音質で最高の演奏。いい会場だなあ。
今日は例の音源化されていない未発表のあの曲で不覚にもジワっときてしまった。女にフラれた野暮で情けない酒好きのオトコへの応援歌。宮城で初めて聴いたときは歌謡曲とフォークソングを混ぜ合わせたようなミディアムテンポのメロディにピンとこなかったのだが、ビジョンに映し出されるリリックを嚙みしめながら何度か聴いていくうちに(今日で4度目)、最後の最後で希望と勇気を見せてくれるサザンさんらしい秀歌。今ツアーのセットリストも泣かせどころが随所にあるのだが、この新曲はまだライブでしか聴けないというレア感とそれが聴けるという優越感もあいまって、効果的に涙腺に響いてくる。この種の感動は、いままでのサザンのライブではなかったなあ。レコーディングはせずにこのままライブ映像だけで残してほしい気分。わかるかな、このファン心理。
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明日は平成最後のサザンのライブ。参加する方はめーいっぱい楽しんでっ!