ガレージショップでセッションライブ。
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「ゆるっとやる」は「とことんやる」という意味だった。太子堂5丁目。
平岡さんのギターは丁寧で正確なリズム。アコギひとつでこのグルーヴ。JKリスナーならヤバイヤバいを連発しそうなギターサウンド。ヴォーカルは日常生活で弱ってしまったリスナーの心臓を、ときに優しくときに激しくマッサージする艶色ボイス。加藤さんはコーラスもやればフルートもやればラップもこなす。おまけにカエルだって叩く。平岡さんとのコンビネーションはもはやアート。アーティストとはきっとこういう人たちのためにある呼称。高橋さんはだれよりも場の空気を大切にする。ムラサキのオジサンのおかげで硬直しかかったステージが彼女のひと叩きで一変。感じ取った空気を別の空気を変えるのはいつもこのひと。彼女たちのこのライブ感、たまんないな。
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「Cafe&Bar Time」は、三茶と下北の中間地点から少しだけ三茶寄りにあり、商業地域からすこし離れた住宅街のなかにある。路側の壁面は全面ガラス張りで店内は外から丸見え、内からも茶沢通りが丸見え。立地は隠れ家っぽいが、隠れ家っぽい営業はしていない。三茶や下北でライブがはねた後、ファンの目から遠く離れたいミュージシャンが利用するにはうってつけのお店。