日本一のお祭りバンドを長く支え続けているミュージシャンたちの集まり。
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本体のリハが始まる前に駆け込みでブッキング。誠さんと春さんも降臨。代沢5丁目。
レパートリーをコツコツと増やしてきたフカカッタのおふたり。今回からケルトが追加されてますますセットリストがグローバル化。初披露の楽曲は、演者さんだけでなく客席にもその緊張が伝わってくるから自ずと息を呑む。この瞬間こそがライブの醍醐味。いいライブだ。
誠さんは休憩をはさんで後半から登場。世界旅行だった前半からガラッと変わり、ステージは一気にロックンロールへ。誠さんの存在感がすごい。そしてずっと楽しそう。ホーンセクションの拓夫さんと菅坡さんが誠さんのために出した音に思わず振り向く誠さん。自分名義のライブではまずありえないアンサンブル。これは聴いていた誠さんのファンもうれしかっただろうなあ。今日は251からの突き上げがいつも以上に激しかったけれど、誠さんのおかげでまったく気にならなくなる。不思議だ。
フカカッタのライブは、彼らが幼少から十代のころに聴いてきたスタンダードや映画音楽を中心に構成されているのだが、今日の誠さんが選んだロックな楽曲たちも、同じように古典なロック。知らない曲ばかりのはずなのに、初めて聴いたという実感がないのは、それが彼らのルーツミュージックだから。彼らはそれらを参考にして、モチーフにして、コラージュして、リアレンジして、ときにはパクッて、リスナーに届けてきたわけだ。あの曲のあれはこれだったのか、という答え合わせのような瞬間が幾度も。それらを初めてバンドを組んで音を出したときのように楽しそうに無邪気に演奏するもんだから、こっちも自然と笑顔になってくる。音楽ってすごいや。
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最後はTigerさんも客席から飛び入りして大団円。こりゃ春の本体ツアーがますます楽しみになってきた。