不埒な思いで行くライブ。
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9割9分9厘。ここまで女性ばかりで客席が埋まったJZを体験するのは初めてだ。男性用トイレが嫌味なほど清潔で美しく、そしてさびしい。セルリアン。
川島さんのうた声は1年ぶり。音楽界の重鎮にアイドル歌謡を無理矢理に歌わさた、緊張する甘いマスクの若手シンガー、という記憶とイメージを持ったまま、眺めの良い席にシットイン。
その根拠のない彼への軟弱なイメージは、あの1曲で一気に塗り替えられた。その1曲だけが今日のヒットソング。その後に続いた会場と客層を意識しすぎた甘いセットリストは、もうすでに記憶にない。これだけのバンドメンバーを集めておいて、たった1曲だけというのも(リハも1回きりというのも)、なんだかもったいないけれど、気分はすこぶる爽快。いまはもう、彼のやりたい音楽はきっとこれ、というイメージしか持てないでいる。ご機嫌なロックンロール。これさえ捨てなければ、彼はきっと無敵になれる。
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生バンドの音っていいよなあ。