LUCID NOTE LUCID NOTE | what Shibuya living in SHIBUYA have seen and felt

村治佳織 ギター・リサイタル KAORI MURAJI Plays J.S Bach

LUCID NOTE SHIBUYA

クリスマスだってさ!

日曜日の午後のあいまいな時間、溜池まで。

前半、村治さんのソロの音色が、どでかいホールにやさしく繊細に響く。今日は、子どものころに世界の伝記シリーズで読んだことのあるバッハって人の楽曲が主軸。記憶をたどると、確か「音楽の父」ってのが、その伝記のキャッチコピーだったような。そんなミュージック・パパの楽曲をガット・ギター一本で巧妙に演奏されてた。席はかぶりつき一歩手前のセンター寄り。弦をスライドするときのきゅっきゅって鳴る音も、意外と表情の豊かなお顔もよく見える。ギターを抱えるお姿は、美しいかった。

サントリーホールをピンでいっぱいにできる、大人気の村治さんだけれど、やっぱりソロ演奏だけだと飽きちゃうって人のために、後半はゲストを招いての演奏。そのゲストってのは能楽で笛方をされてるという一噌幸弘さん。一噌さんは、その紋付袴のお姿とはうらはらに、エレキ・ギターでジャズやロックを演奏してるようなテイストで、インプロビゼーションを含めて村治さんのギターと絡んでた。バレリーナのような衣装の村治さんの即興演奏も少しばかり聴けて新鮮。曲はあくまでクラシックの楽曲だったようだけれど、こっちもこっそり、ロックっぽく足でリズムを刻んでみる。うーん、楽しい。この企画ユニット、オモシロすぎ。

後半の後半には、もうひと組11名のストリングスとのアンサンブル。全員が、高校生を含む学生さんだったらしく、緊張してる様がカワイイ。メインを食い過ぎない控え目な彼らのサポートは、ゆっくり時間が過ぎていく日曜の午後って感じで、イイ気分。

アンコールでは再び一噌さんとのセッションで2曲。そしてオーラスはソロで1曲。最後までまったり堪能しちまいました。