オーチャードホールは、ここから歩いて3分、走って1分。昨年のオペラシティに続いて、今年もチョイと立ち寄ってきました。元さんの、リトル・ハスキー・ヴォイス with ミラクル”こぶし”は健在で、今年も聴かせてくれました。
“冬のハイヌミカゼ”のステージは、登場の挨拶なし、MCもなし、”ありがとう”もなし、お辞儀すらなしというある意味観客の反応をまったく無視した、攻撃的で一方通行的な演出で、とにかくひたすら歌いっぱなしの踊りっぱなし。
元さんのその集中力と表現力はすさまじく、本編20弱の楽曲を、とにかくこれでもかってカンジで聴かせ、魅せてくれます。これに心が動かなかいなら何に心打たれるの?っていうくらい、すごいステージング!
MCが全くないので、客席も前半当初は困惑気味(知ってる人は別ですが)。普通はあるでしょ?挨拶くらい・・・っていう”お約束”が一切ないので、そのうちに、次の展開は?次の曲は?MCはいつ?みたいな期待と不安でこちらもだんだんと緊張してきて、気づいたらすっごい集中して聴いてたってカンジでした。
ステージでは、そんな客席の反応を知ってか知らずか、その一方的にも見える怒涛の攻撃プレイが続いていて、こちらは終始やられっぱなし。ま、負けました・・・。
で、アンコール。緊張がとけた表情で登場した元さんから、やっと”ありがとう”のひとことが! こちらもやっと攻撃が終わったか、という思いでほっとする。こういうのってDVDやTVの映像では絶対に伝わらない、まさにライヴな感動。いやすごかったっす。
ただ、オーチャードは広すぎたかな・・・やっぱりオペラシティがいいかも、そんなことを考えながら、歩いて3分のオーチャードホールを後にした年の暮れでした。