LUCID NOTE LUCID NOTE | what Shibuya living in SHIBUYA have seen and felt

kwiae Presents G.N.O Vol.2 -Acoustic Live-

LUCID NOTE SHIBUYA

鍵盤、鍵盤、鍵盤、ギター、鍵盤、の場合、自動的にギターに軍配が上がる。

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貴愛さんオーガナイズの対バンライブへ。神宮前1丁目。

5組のうち4組が初聴というアウェイ感のなか、お隣に座ったHyangriさんを見に来ていた男子ふたり組のAさんとBさんのヒソヒソおしゃべりに、こっそり聴き耳を立てつつ楽しむ。AさんもBさんもおそらく30歳代の前半。Aさんは前向きなひと。たとえ勘違いでも前向きは前向きだ。Bさんは一途なひと。目的とするもの以外にはあまり関心を抱けないようだ。

このイベントの先行きを占うひと組目は、Hyangri(ひゃんり)さん。一曲目にカヴァー曲を選ぶとは新人のなせる業。Aさん「かわいい・・・」、Bさん「かわいいよね」。

ふた組目は、YUSAさん。高校を卒業して三度目の春に上京、そして三度目の春。原宿のストロボの鍵盤はグランドではなくエレピ。ステージとフロアぜんたいの空間を正確に測り、客の顔ぶれを予測し、その結果としてエレクトリックな音を容赦なくアレンジし、今日のためだけのステージングを見せたのは、今日の鍵盤4組のなかでは、彼女だけ。演奏ではなく伴奏に終始したほか3組の、準備または勉強あるいは音楽性の不足を際立たせた彼女のステージは、今日の見っけもの。Aさん「よくわからん・・・」、Bさん「おっきくね?」。

三組目は、和田みづほさん。見かけの雰囲気づくりでは群を抜く。楽曲の構成要素であるメロディ、歌詞、アレンジに対して、髪型、顔立ち、衣装、姿勢、振る舞い、仕草、語り口調などが、違和感なく総合的にバランスよく作り込まれていた。ただどこか腑に落ちない、納得できないなにかがあって、それが何なのか探しながら聴いていたのだが、3曲目のサビのあたりでようやく探し当てた。だれであれ、その色には合わせようとはしないはずの色を、むりやり合わせたようなそれは、ただひとつの、そして致命的な違和感・・・それは声だ。Aさん「いまの子、歌うまかったな」、Bさん「ん?、うん・・・」。

トリ前は、宮﨑薫さん。5組中、唯一のギター。しかも電子音ではないアコギ。これが今日の正解。都合、感想は割愛。Aさん「レベルが違う・・・」。Bさん「なんか浮いてね?」。

トリは本日のリーダー、貴愛(きえ)さん。彼女は、顔を斜め右上45度に向けて歌うのを原則とし、あわよくば目を閉じるのを約束にしているようだった。全30ページの日本版R&Bのカタログがあるとしたら、その12ページ目あたりに掲載されていそうな既視感。あとは編集でどうやって特徴をつけ、際立たせ、魅力的に見せるかが課題だ。いま目の前にいるリスナーだけでいいというなら課題は特になさそうだが。Aさん「この子おもしろいね・・・」、Bさん「おれこういうのはもういい」。

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客層の偏りは激しかったけれど、イベントとしては成功と言っていい客席の埋まり具合と盛り上がり。実はJokerが2枚あったのを知っているのは、受付を担当した奈実加さんだけ。