
空席以外はほぼ満席。
//
バヨリンリサイタルの三っつ目は奥村愛さん。15年目の愛と真実。築地5丁目。
初っ端から圧巻のバッハ。ひとりっきりの長尺20分間、無伴奏のソロ演奏。まるで自分自身の度胸を試すかように、刃の上を歩くようなセットリストが、彼女のライブの最大の魅力だ。自ら退路を絶つことで高めた緊張感は、聴くものにも同じ緊張感を生じさせる。終わったことはすぐに忘れる、という彼女の仕事(ライブ)に対する姿勢も、掛け値なしに共感できる。すでに終わりにしたもの(終わった演奏にまつわるすべてのこと)をもう一回やれと言われても、すぐには対応できないのは、それだけそのときその時が、いつも何時も全力なのだ。そういう演奏活動を続けてきた結果としての15年目の記念公演。一日目、おつかれさまでした。二日目もがんばりましょう。
//
しかし今日の客席は寂し過ぎた。明日もどうなることやら。