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第5回 国際音楽祭NIPPON公演 諏訪内晶子&マリオ・ブルネロ&ボリス・ベレゾフスキー 特別公演

LUCID NOTE SHIBUYA

10年越しの念願かなう。

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諏訪内晶子さんのバヨリンを聴きに。紀尾井町。

クラシックを演奏する外人さんって、日本人と違って随分とラフというか、まるでロックでも演奏するかのようにカジュアルなステージング。無駄に緊張しなくて済むだけに、音にものすごく集中できる。こういうのってクラシック独得のライヴ感じゃないかな。ピアノのボリスもチェロのマリオも、オタク気質たっぷりなアクトで胸熱。

今までポップスやジャズも含めてそれなりの数のバヨリニストの音を聴いてきたけど、諏訪内さんの音は贔屓目なしに別格。もうほんと、すごい。雑味がなく無垢、体幹もしっかりでブレがない、自然体でいて艶もあり、これぞ円熟したオトナのサウンド。うっとりするくらいに綺麗で可憐、音も演奏も。クラシックのライヴって往々にして眠くなる魔の時間帯があるけど(笑)、これだけ音に引き込まれてしまうと、全然眠くならないという不思議。想像以上にすごかった。また聴きたい!

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とはいえ、ハードルは依然として高いわけで。