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阿部かよこ & Brasilian Groove featuring CAYO

LUCID NOTE SHIBUYA

祭囃子が聞こえる。

三連休の中日はボサノヴァのライヴ。宇田川町。

今日は、阿部かよこさんのギター弾き語りと、CAYOさんをフィーチャーした永田ジョージさんのBrasilian Grooveのツーマン。

午後の明るい時間帯にも拘わらず、全てのブランドを閉じて暗い店内。うっすらと射し込んでくる外の光りが、淡く滲んでなんとなくけだるい雰囲気の中、最初に阿部さんが、ギターでクラシカルなボサノヴァのスタンダードを数曲。微妙にくぐもった声で唄う本格的なボッサと、ちゃきちゃきなMCとのギャップがおもしろい。

Brasilian Grooveは、永田さんのキーボードと宇賀まりさんのサックスと小久保さんのギター。曲もアレンジもボサノヴァ風だけれど、インプロのソロまわしを軽く短めにこなしながらちょっぴりポップでジャジーな風合い。永田さんのキーボードの音色が、午後のあいまいな時間にぴったりだった。CAYOさんのボーカルをしっかり聴けたのは初めてだったけれど、優しく白いフィルターに通したような甘い歌声には母性を感じた。いい声だわ。

それぞれ短い時間で数曲のライヴだったけれど、誰にどんな音をどう聴かせるのかを明確に提供してくれるライヴは、それにのっかってしまえばどうにでも楽しく過ごせるね。いいライブでした。

ライヴ後は、まだ解決していない課題克服のため、CAYOさんとそのお友達にお付き合いしていただきました。ゼロからなにかを作り上げるって、大変だけれど楽しいっすね。