なにもせずに汗をかくには最適な日。
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真夏まであと一歩の梅雨らしい空気のなか、徒歩で代官山へ。佐野さんのワンマン。汗だくになって到着したとき、晴れ豆は既に手いっぱいの満席で、うっかり立ち見。
オリジナルをメインにしたセットは王道のポップ・ソング。バヨリンとウッドベース、アコギ、ドラムスをサポートに、ときどきピアノ、たまにエレピ、まれにハンドマイクで歌う佐野さんは、今まで見せたことのない笑顔でやたらとキラキラと輝いてた。
少々の機械トラブルを除けば、心配していたバンドの音も、彼女がツアー前に仰っていた通り、しっかりと固まってた。
短時間でフロアを暖めるには少々微妙な時刻的ハンデも、お客さんとハモったアンコールを見れば、彼女には関係なかったようだった。今回はツアーの一環という事情があったのだろうけれど、日曜のランチどきのおしゃれな代官山の雰囲気を上手く使えれば、もっといいライヴになりそうなほどのセットリストも上出来だった。うーん、いいライヴ。
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こうして情に流されながら過ごす日曜日の午後も悪くない。ライヴを楽しむ方法は、思ってる以上に他にもたくさんあるってことなんだろうな。