お手並み拝見。
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後ろ盾に山下洋輔さんが付いているから、もう将来は約束されたようなもん・・・と、もっぱらのウワサの狭間美帆さんがリーダーの、m_unitのライヴ。そこに中西俊博さんがゲストと聞いて、先週に続いて聴く気満々で満員のMANDALAへ。外苑前。
1stは狭間さんのオリジナルだけのセットで、中西さんの登場は2ndから。ありがちなジャズと違って、メロディがあるようでないようで、でもどこかで聴いたことのあるような部分が全くない。アレンジは一曲の中に山あり谷あり、なんだかてんこ盛り。しっかりとした曲の構成はどことなくクラシック寄りで緻密。フリー過ぎるソロまわしもない。全般的に粗く削った感じは否めないけれど、テクニカルな裏付けがしっかりあるので、素人感をまるで感じない。すごいプレーヤー、そしてコンポーザー、アレンジャーだ。いやぁ、びっくり。フロアにいらしてた山下さんもご満悦な様子だった。
2ndからは中西さんが加わって、さらなる領域へ。中西さんのソロのパートになんとか入りこうもうとされてた狭間さんのピアノのバッキングが、数曲過ぎたころから絶妙な入り具合に変わっていった。この即興な感性はすごいわ。中西さんもサンプラーとルーパーとエフェクターをフル活用されてて、いつも通りで期待通り。初めて聴いた人のライヴで初めて感じるこのゾクゾク感。いいなぁ、これだからやめらんないわ(笑)
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狭間さんは数日後には、二年間の留学のために渡米されるそうだ。それまでに都内でのライヴは残り一回。これを逃すと次回は年末に帰国したときだそうだけれど、そのとき都内でライヴをやれるかどうかはまだ未定だそうだ(北海道っていう噂もある)。新しモノ好きの方は是非。生モノですからお早めに。