ワイルドナイツは安定の首位をキープ中。プレーオフ確定。
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きょうは由薫さんのツアーの最終日へ。いっぱいのリキッド。東3丁目。
入念な機材チェックに時間を要したのか、15分押しで開場。撮影用カメラがいつもより多めに配置されていて、スタッフまわりの気合いをひしひしと感じる待ち時間。フロアも徐々にお客さんが増えてきて、ほどなくフル装備のリキッドルーム。爽快で特別な時間。
きょうのリキッドはすこぶるいい音。生バンドの音をいい音で聴けると、電子音ではけっして表現できない人間の抑揚とか情緒とか、あるいは息づかいとか鼓動なんかをだれにも邪魔されずに手に取ることができる。ライブを楽しむ意義とかその本質ってこういうことだよなあ、と思いながら過ごす。とりわけライブでなんども聴いてきたFishと星月夜の2曲にはえも言われぬ迫力と油断ならないグルーヴがあって、曲も後半にさしかかるころには本来ならバラッドな楽曲なのに自然とリズムにカラダが揺れてしまった。由薫さんの術中と意図にしっかりとはまる。
ライブはワイルドナイツの語感を広義にフル活用したセットリスト。古い楽曲も、じつはきょうのためにつくってきたと言われれば、すっかり信じてしまえるほどの芸術的な選曲、アレンジ、歌唱。MCさえのぞけば、すみずみまで考え抜かれたスキのない極上のバンドライブ。いいなあ、また聴きたい。
などとひとり悦に入っていたところに、次回のツアーは弾き語りという発表が。由薫さんのライブは、デビュー後のツアーはぜんぶバンド、デビュー前もオケを使ったり奥野さんとデュオだったりと、ほとんど弾き語りの実態がない。ただそのもっと前は、マネージャーさんもつかず、ギター一本抱えて都内の小さなライブハウスをひとり回っていたころ、毎回必ず新曲をつくってはリスナーの前で試し弾きを弾き語り、を繰り返していた。なつかしいな、行っちゃおうかな。