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堀内優里デビューリサイタル

LUCID NOTE SHIBUYA

初聴。初見。初春。

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きょうは堀内優里さんのワンマンへ。築地5丁目。

堀内さんは現役の学生さんだそうで、きっと内輪なコミュニティを対象にしたお披露目会とかアカデミックな成果発表会の延長のようなゆるいライブなんだろうなあ、という偏見たっぷりに挑んでみたのだが、その予見はまったくの不正解だった。なにしろあの長富さんが本気だ。とりわけセットリストの二曲目。バヨリンとピアノが丁々発止のバトルを繰り広げる目の覚めるようなバルトーク。攻撃的で野心的で得てして暴力的な長富さんの演奏スタイルに、ビクともしない荒削りな強靭さで食らいつく堀内さん。まばたきするのももったいない長尺の四十分。緊張の連続。序盤二曲目でこの重さ。すでに一曲目は記憶のかなた。

セットリスト後半は、小品を三つ、アンコールも短めに二曲。したがって記憶の比重は後半よりも前半にあって、たとえばヘッドライナーがタイテのトップとか、イントロなしであたまからサビとか、初打席で初ホームランとか、開始1分でトライとか、いきなりの強烈パンチは記憶に残りやすい、そんなセットリスト。きっと堀内さんは好きなものはあとにとっておかずに、まっさきに食べちゃうひとなんだろうな。

LUCID NOTE SHIBUYA

長富さん、ライブやらないかな。