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土岐麻子 × 曽我部恵一 440(four forty) 20th Anniversary Premium 2man Live

LUCID NOTE SHIBUYA

曽我部さん、土岐さん、土岐さん、曽我部さんの順。

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今年二度目の440の土岐さん公演。今日はツーマン。代沢5丁目。

曽我部さんは初聴。この風貌は狙っているのかそれとも素のままなのか。うた声は、清潔でいることがモテるための唯一の秘訣と思い込んでいる青春真っ只なかの若者ふうなのだが、見てくれは、新首都「ネオ東京」の旧市街地にある職業訓練校で、たとえ生徒に相手にされなくても微分積分をぼそぼそと唱えることが仕事の、いつも不潔に伸びた頭髪をぼりぼりと搔いている、うだつの上がらない数学の先生という感じ。このギャップ、この距離感、二度のステージを経ても、いまだ埋められない。うた声は青春、見た目はおじさん。これがかっこいいんだよ。息子よ、一度でいい、父親の仕事っぷりを見ろ。

土岐さんは三か月ぶり。今日は竹田麻里絵さんのアップライトとデュオ。曽我部さんはファーストとセカンドでまるっきり異なるセットリスト、土岐さんはまるっきり同じ。この対応の違いは、リスナーとしてはとても気にかかるところ。不埒な自由業と真面目な公務員の違いといった感じかな。土岐さんもカバーをされたことのある、ただいま絶賛ドームツアー中の某国民的SSWさんも、たとえメンバーが大所帯でも本編は変えずともアンコールではセットを変えている、という状況を目の当たりしているいま、公務員よりも自由業のライブのほうがよりよく見えてしまうわけで。曽我部さんがおっしゃるように、同じものでも違って見える、と言えるほどの目も耳も持ってない自分がザンネン。

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さて、次の土岐さんはクリスマスの恵比寿。今年こそあの歌、聴けるかな。