LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

宵皆祭

LUCID NOTE SHIBUYA

ずいぶん迷ったけれど、予定を変更してご近所さんのduoへ。

//

ショーケース的な五組の対バン。今日はうち二組、シトナユイさんと由薫さんをフィーチャー。道玄坂2丁目。

まずは三番手に登場したシトナユイさん。初聴。マニュピ、ギター、ボーカルを独りでこなす。ライブは今日が通算五回目、物販に立つのは今日が初めてという現役の音大生、フロム大阪。自分のうた声をモニタリングしづらかったのか、あるいは緊張が度を超えていたのか、はたまた実はあれが本性なのか、狂いっぱなしのピッチで計5曲。でもね、いいもの持ってんだよなあ。学校ではソング・ライティングとオーケストレーションを学習中だそうで、それが自分の楽曲にどこまで影響しているのかどうかはわからないけれど、まあ一聴しただけでふつうじゃないのがわかる。リズムとコーラスのアレンジにはブラック・ミュージックの要素が充満していて、聴き流すだけでもすこぶる気持ちいい。そしてカッコイイ。

由薫さんは四番手。メジャー・デビュー直後の現在はキャンペーン活動の真っ最中で、きっとスケジュール帖も真っ黒なんだろうな。この多忙な状況のなかでの今日のライブ、まさにおつかれさまなご様子。目まぐるしく毎日が過ぎていくなか、ひとつ一つの仕事、ひとつ一つのライブ、ひとつ一つの歌とMCを、不満も後悔もなく丁寧にこなしていくのって想像以上にむつかしいんだろうなあ、曲づくりも以前よりも捗っていないかもしれないし、などと思いながら聴く。今日のフロアの半分は彼女を目当てのリスナーが占めていて、出番が終わるとごっそりと空席。そろそろ手の届かない存在になりつつあるいま、近距離で聴ける彼女のライブはとても貴重だ、と言える将来が来るといいな。

//

変更した予定は明日、倍にして取り戻す。