平日なのに今日はダブルヘッダ。イッパツ目はこちら。
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なぜかふだんは行かない小屋。天候次第で集客数が変動しそうな立地。中落合2丁目。
主役ひとりではなく、登場人物の四人のだれもが際立つような演出がしたかったという小川さんの意図は、おおむね成功していたように思う。登場人物のおいたちやエピソード、回顧や回想などのセリフはほとんどない。どんな人生を送ってきたらそんなセリフを吐けるのか、なぜそんな行動にでるのかなどは、観る側の想像に委ねているから、したがってこちらが自由に設定できるし、途中変更も可能だ。おもしろい。深く考えなくてもいいし、考えてもいい。見かたを変えれば、違うオチが見えてくる。
一方で、観客が那須さんの役どころを好意的にとらえないと最後のセリフが不発に終わるという小川さんの説明も、おおむね納得できた。なぜならまったく好きになれなかったし、あのセリフにどんな効能があるのかいまでもよくわかっていないから。見かたを変えなければ、オチがわからない。つまりこの舞台、一筋縄では行かないオモシロさ。平日の昼間にはちょうど良い重さ。風姿花伝、おそるべし。
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伊勢佳世さんを見たくて。