六月もブルーノートへ行こう。
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昨年九月に好評だった上原さんのマニアックなファンのための大サービス企画。その第二弾。南青山6丁目。
前回のアレンジよりもずっとクラシックに寄せた旋律がふたたび緊張をココロとカラダに呼び込んできた。厳しさに耐え抜いてきたからこそ体得できる究極の優しい旋律は、さながら戦場のピアニストのよう。何も言わなくても痒いところを正確に突いてくるそのゴッド・ハンドで、聴くものに余すところなく音を差し出しくる。やさしく、丁寧に。得意のアグレッシブな演奏を封印し、その真逆なアプローチと技術で音楽の温もりと優しさを描く上原さんのバラッド。たしかにマニアック。これは第三弾もあるかも。
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たとえオーラスでも気は抜けない。祝・ジューン・ブライド。今日から六月。粋な選曲。