やっと三十歳。
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宮﨑さんのバースデイライブへ。鉢山町。
闇深く前の見えない谷からなんとか這い上がった二十代が終わり、今日からてっぺんの見えない山に挑戦する三十代が始まった。フルバンドでうたう宮﨑さんは普段のアコースティックな彼女とはまるで別人。もっともこれが本来の宮﨑さんであり、リスナーもこれを待っていたと思う。澤近さんの若いアレンジにもずっとゾクゾクしっぱなしだ。さっそくオープニングからの数曲でエレクトリックな重厚感にどっぷりとハマってしまった。その調子で最後までぶっ通しでもらってもよかったのだが、そういえば今日はゲストがいた。
ライブは、オープニング、ゲスト、アコースティック、ゲスト、クロージング。音楽性ではけっして交じり合わないヴォーカリストとのデュオを具にしたサンドイッチな五部構成。こういうとき、入れ替わる空気と砕け散る集中力に戸惑うものなのだが、ゲストがすでに見慣れたおふたりだったせいもあって想定内のいい按配。でもまあ、次はオーガニックでプレーンでスタンダードなワンマンが見たいな。それだけバンドでうたう宮﨑さんが良すぎた。
新曲は二曲。ほっこりなアレンジに切ないお別れのラブソングの一曲は、今日発売のデモ音源のトラック2。ライブ本編最後にうたってくれた聴きごたえのあるほうの一曲は収録なし。つまり、聴きたければまたライブに来い、ということらしい。
今日は会場でヒグチアイさんと遭遇。もしかして好きな人の好き・・・(以下略)