池上本門寺の朗峰会館で毎月第一金曜日に催される”Friday Garden Consert”。今月は大城蘭さん。お初です。
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この夏、久々にジャケ買いしたCD。タイミングよくライヴがあるというので行ってみた。
CDのお声は、程よく素直に力を抜いたヴォーカルで、部屋で聴くにはちょうど良い出来。あまりに淡々と聴こえるので、ライヴでもあまりお顔に表情が出ないタイプの方かと想像してたのだけれど、それがぜんぜん。表情も表現も豊かでアクションはむしろオーヴァー気味。それでもまったく嫌味を感じさせないのは、沖縄の県民性なのでしょうか。お声もCDのそれとは違って、緊張のせいかそれとも意識的なのか、ずしりと重い低めの声域もあるんだとわかって、ちょっと身震い。とにもかくにも、いい声。そして琉球美人。
決してジャングリッシュではない発音で歌う洋ジャズの歌もいいけれど、日本語の曲のほうが彼女には合ってるような気がした。ていうか、日本語も英語もどちらもよかった。
ネイティヴが歌う「てぃんさぐの花」には思わず鳥肌。「アカシアの雨がやむとき」では、泣きながらハミングするお客さんも居て、ふいをつかれてジーン。イチ押しは”Sails”。そして二度も歌ってくれた”Vincent”。久々のオススメ。気になった方はぜひ。
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朗峰会館への道すがらには、たくさんの墓石が先に深く並んでいるお墓所があって、自然がつくる静けさを疑似体感できる、摩訶不思議な空間でした。明るい時間帯ならこうまで上手くいかないのだろうけれど、夕方から夜にかけての時間帯はまさに、神秘的。違った意味で鳥肌モンでした。