LUCID NOTE LUCID NOTE | what Shibuya living in SHIBUYA have seen and felt

金色月と砂漠のバラード

LUCID NOTE SHIBUYA

静かだ。

今日はヤマカミさんと橋本さんのユニットに小島大介さんもゲストで加わるというので、そりゃ行かんわけにはイカンだろうってことで、MURIWUIがどういうところなのかも知らないまま行く。祖師谷大蔵。たんけんぼくのまち。

高い建物のない生活感の溢れる祖師谷大蔵の街中の、なんでもないビルの屋上にMURIWUIはあった。店舗の半分は空が見えるオープンエアで、もう半分は屋根のある空間だった。どちらも特別な空調設備はなく、自然な気温を肌で感じることができる。聴こえる音も人工的なのは扇風機の静かな羽音だけで、ひたすら静かで暑い。chibo.の熊本出身の緒方真子さんと新潟出身の佐藤紋さんにとっては、世田谷の住宅街、祖師谷大蔵もまだまだ「砂漠」なのだそうで、じゃいったい彼らにとって、渋谷はどんな街なんだろうと思いながら聴く。chido.のライヴ。

緒方さんの音程の正しい歌声と、佐藤さんのやさしいリズムは、エアコンのない慣れない暑さを、当たり前の暑さに変える魔力も持っていて、自然との上手い折り合いの付け方を模索しているような音だった。決してメジャーな音ではないけれど、ピュアな若さが痛くもあり、羨ましくもある。途中でサポートで加わったヤマカミさんと橋本さんが「汚したくない二人」と言うのも納得で、質のあるchido.のサウンドは、MURIWUIのネイチャーな空間に良く似合っていた。悔しいほどに空間と音がリアルにマッチした、いいライヴ。これを渋谷でやってもフェイクとしか思えないだろうなぁ・・・

ヤマカミさんと橋本さんのライヴについては、今日は写真だけにしてテキストはオミット。こちらも、大切な仲間とだけ共有したいと思うくらいの極上なライヴ。すべてが終了して客が掃けたあとのオープンエアーで、小島さんが静かに弾いてくれた”パーフェクト”・・・もう最高でした。