藤谷さんのカホンを聴けるのはこのライヴだけ!
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野沢香苗さんは唄もお上手な長身美人モデル系二胡奏者。ライヴで聴くのは三度目。
音にはその人となりが表れるとは良く言ったもので、彼女の二胡の音は、彼女にしか出せない美音があるようだった。二胡の音は、大陸的な印象を強く与えるけれど、大らかで優雅なその響きは、野沢さんの人となりにぴったり。野沢さんは、弦を押さえる左指先のムーブメントも限りなく美しくて、見ているだけでも飽きさせない。ラジオで鍛えたMCも、世のオジサンのフィーリングにジャスト・フィット。出来上がった感じのするライヴは、あの若さではちょっとさびしい気もしたけれど、新しいアルバムの発売や、新しいラジオ番組の担当など、なにやらこの先の活動もしっかり決まってるようで、嬉しいかぎりだ。
今日のサポートは、ウワソラの野上朝生さん藤谷一郎さん、渡辺具義さん。そして、ゲストには押谷沙樹さん。押谷さんは、今この空間を「包まれてるよう」って、的確に表現されてた。そんな母性的な包容力の広がりが、野沢さんのライヴの魅力のひとつ、なんだろうな・・・
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野沢さんが仰ったように、休日の赤坂は、まるで魔法にかけられたかのように、平日と比べると人の通りも車の通りも極端に少なくなる。平日の赤坂はまさに魔界だけれど、今日の赤坂は意外にも現実的で、アウェイ感が倍増。野沢さん、渋谷でもライヴ、やってくれないかな・・・