角さんの亡霊。
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きょうは渡辺哲さんのワンマンへ。北沢1丁目。
世に出回っている角栄さんのじっさいのインタビュー記事や演説記録、公演スピーチ語録などのなかから、聞こえの良いところだけを切り取って年表順にセリフとしてまとめた八十分。いささか美化しすぎた印象もあるけれど、角栄ファン、角栄信者、角栄推しのひとにはたまらないエンターテインメント。
角栄さんをどんな視点でどう評価してどう解釈してどう受けとめるのか。じっさいにはこの芝居で描かれたような人物ではなかったのかもしれないけれど、印象だけで真向から否定する向こう見ずなならず者、むしろ無知を悟られまいとまったく触れようとしない臆病者、時代が違うのひとことで逃げまわる卑怯者、そんな輩がいまの後輩政治家のなかにいるとしたら、それはそれで嘆かわしいし、情けない。
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渡辺哲さんの角さん。登場のシークエンスでさっそくわかった。まちがいなく当たり役、はまり役。