いま現在で聴けるのはYouTubeだけという新曲の「すっぴん」。絶妙なタイミングでフレームにインするあの旅客機はCGではなくライブだそうだ。
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きょうは三浦透子さんの初のワンマンライブへ。赤坂9丁目。
初ワンマンの一曲目。なにを聴かせてくれるのか楽しみにしていたリスナーにはオドロキの選曲。初ワンマンの緊張を和らげて、喉のウオーミングアップも図るかのような全編スキャット。これ、小田さんのアイデアかな。一瞬で空気を作り上げて、客の耳をぐっと掴んで離さず、ジレンマのなかで早々に次曲を待望させる裏切りとワザありの選曲。
映像のなかで観る三浦さんはあの目力が印象的だけれど、ライブでは九割八分、ずっと伏し目がちでうたう。たまにふっと顔を上げてもすぐに伏せる。これを映像にすると、もどかしく、さびしく、キメのない、編集に悩む、オチのない作品になるかもしれないけれど、三浦さんはそれらの負の要素のすべてを、一瞬で払い除けるうた声を持っていて、それはいっそのことまったく異なる風景とストーリーを描いてくれる。ぐうの音も出ないほどの緻密さと、解きようのない繊細さと、限られた音数でも奥深く、しっかりと仕上げてきた初ワンマン。期待以上の大成功。すごいものを観たときの感動ってこういう感じ。
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ほんの数日前に「歌手(の活動)はマイペースで」とのんびりとおっしゃっていた三浦さん。次のライブは来年三月。大阪と横浜のビルボード・ツアー。・・ハイペース。