ヤマハのアコギを使うプロのギタリストに初めて遭遇した夜。
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きょうは宮﨑薫さんのアコースティック・ツアーの初日へ。新栄2丁目。
コロナ以前に主戦場にしていた代官山のライブハウスが閉店したおかげで、こういう小粋なハコで観る機会がすっかり少なくなってしまった宮﨑さんのライブ。今回のツアーはギターデュオ。とは言ってもyasさんと比べると宮﨑さんのギターはいつもどおりだから、ふたつのギターでテクニカルに聴かせるようなライブではなく、ちゃんとボーカルをフィーチャーしているところがミソ。
フルバンドの音でもしっかり突き抜けて聴こえるノドを持つ宮﨑さんが、少ない音数に合わせて抑えめのボーカルでうたう。大きな声を出すときにマイクをぐっと遠ざけるシンガーがたまにいるけれど、宮﨑さんは声を張るときも張らないときも、グリルと口もとの距離は一定していてほぼ変わらない。出せるのに出さない、という自制によるストレスはそれなりにあるんだろうけれど、それもまったく感じられないから見ていてもつらくならない。むしろ快適。いい声いい音で聴くオールタイムベストなライブ。いいツアーがはじまった。
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おしりが痛くなったら立ち上がってもいいんだぞっていうコーナーもあるとよかったなあ。だって痛いんだもの。