十五年ぶりの。
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きょうはラブ・サイケデリコのワンマンへ。ビルボ仕様のアコースティック・バージョン。赤坂９丁目。
なんてったって十五年ぶり。にわかファン、なんちゃってリスナー、いっちょ噛みと言われても文句は言えない。知っている楽曲も片手で足りるなか、ほんの少しの記憶をたよりに耳に残りそうな楽曲はないかとひとつひとつていねいに聴く九十分。
ＫＵＭＩさんがこんなに可愛らしい声の持ち主だったとは。ボーカルがきちんと聴こえてくるのもアコースティックなライブのいいところ。さらにギター、マンドリン、シェーカー、ベースまでをひとりでこなす多才ぶり。小編成では担当する楽器も増えてしまうってことか。美央さんのバヨリンはフィドルではなくふつうにバヨリン。ボーカルとは戦わない、邪魔もしない、けれど要所要所でしっかりと主張する色気たっぷりの音色。ＮＡＯＫＩさんのギターには信頼感、ボーカルには親近感。
そして見つけた。けっちゃんが用意した楽器のありったけをほぼぜんぶ使いきって、繊細かつ厳粛に、壮大かつドラマチックに仕上げた一曲。ＫＵＭＩさんのボーカルをいっそう際立たせるけっちゃんらしいパーカッション・アレンジ。そのひとつ前の楽曲とは対照的なリズム感だったこともあって、こんな新人リスナーでもうまく流れに乗せてもらえた感覚がうれしい。もうこの一曲だけで言える。デリコのライブはいいライブ。
骨折に忘れ物。またひとつ伝説が。。。