うっかり忘却の彼方。
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今日は長富彩さんのワンマンへ。築地5丁目。
彼女のライブにはデビュー当時に行ったきりで、その後は追いかけるには遠く、捜し出すには広く、引き寄せるには力不足で、こういうときに助けになるのはイベンターさん、プレイガイドさん、街のCD屋さんたちなのだが、今回もそちら経由で。
ここ数日は極度の寝不足で、いつ眠気に襲われるか不安だったのだが、一曲目のショパンで思い出した。彼女の選曲と演奏は情動的で攻撃的。攻めに攻めてくる。手加減なんてしてくれない。ぼんやりしていたらすぐさま足元をすくわれて、羽交い絞めにあい、脳天を叩き割られる。居眠りなんてできやしない。これが彼女のライブ。
すっかり眠気も吹っ飛んだあとの後半。音数が増えるとそれだけであっちこっちと彷徨ってしまう耳と目。そんなわけで徐々に眠気が復活しそうになった瞬間、またもや長富さんがたたき起こしてくれた。何度も。容赦なく。梅雨の空にむりやりに晴れ間をつくるような力尽くしの気持ちいいクラシック・ライブ。良い週末。
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明日も元気に浜離宮へ。