長い。
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イライラがマックス。道玄坂2丁目。
やみくもにたくさんのライブや舞台を観に行っていると、どうしてこのチケットを取ったのか思い出せないときあって。今日はおそらく江口さんの名前を見て反射的にポチったか、あるいは阿部さんだったか。松尾さん、という理由はぜったいにあり得ないから、もしかすると吉田さんだったかもしれない。
上演時間がとにかく長い。休憩時間を含めると全三時間半。長すぎた。一時間を越えたあたりでちょっと眠くなる。コメディ・タッチだけれど、腹を抱えて笑えるかというと、そういうわけでもなく。前半で切り上げて休憩時間にこっそり帰ろうかとさえ思えてきたのだが、隣席からずっとやたらと良い香りが漂っていて、休憩で客電が灯いてチラッと横目で見やると、そこには香りよりも美しい中堅どころの役者さんが。最後まで居座ることにした。
後半の導入部分から徐々にオチが見えてくる。シーン転換の数と速さがそれを確信させる。そのセリフを誰が言うのかもわかってくる。なるほどそういう舞台か。だったらそのお約束をちゃんと見届けないと。たとえ長くても、途中で飽きても、睡魔に襲われても、うまく笑えなくても、落胆しても、最後まで我慢して過ごせれば、みんなが待っているそのセリフを聞くことができる。ずるいよな。
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腰の据わった重鎮がひとりいれば、ひと味違う舞台になったかも。ぜんたい的に軽い、軽薄、低カロリー。だから長くても我慢できたのかなと。