一昨日のライブとは対極にあるライブ。
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宮本さんの周年ツアーの東京公演へ。築地5丁目。
ツィガーヌはもはや、ライブでの彼女の十八番、持ち曲、代表曲だ。今日のリスナーの反応を見ても、人気曲でもあり、期待曲でもある。彼女のライブでもっとも聴きたい楽曲としてリスナーには定着しているようだ。ご本人にしてみると、もっと掘り下げたいとか、こうやって聴かせたいとか、ここがこうとか、あそこがああとか、いろいろあるのだろうけれど、でも大丈夫、彼女のライブはいつだっていまがベストなのだ。聴くものをねじ伏せるようなこういう演奏曲が、もっと増えるといいな。ライブはマンネリがつきものだけれど、代表曲はいくつあってもいい。
今回のツアーの目玉のひとつ、ゲスト奏者とのアンサンブル。共演者とアイコンタクトをしながら演奏する宮本さんを初めて見る。ポップ・ミュージックで置き換えるとスリーピースのインスト・バンド。彼女のライブはリサイタルしか体験してこなかったせいか、バッキングにまわったときの彼女の音に思いがけずときめいてしまった。これを機会に弦楽四重奏のライブとか企画してくれないかな。
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十五年前となにも変わってないとおっしゃっていたけれど、十五年前の彼女にこんなライブはできっこない。