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TOKI ASAKO LIVE 2022 “Morning Twilight” – Day3 HIROSHIMA

LUCID NOTE SHIBUYA

二週間は長い。二時間は短い。

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今年の土岐さんの真冬のツアーの三日目。本通。

予定していたライブのすべてが中止や延期となり、この二週間、なかば強制的自粛期間を過ごす。土岐さんのそれとは異なる音を耳に与えて、二週間前の記憶と印象をしっかり払拭したあとに今日を迎えたかったのだが、こればかりはどうしようもない。ということで、土岐さんの新譜以外のだれかの新譜を何枚も聴きまくる日々をおくることにした。今回、誠さんはいい仕事をした。土岐さんの本ツアーの最終公演は東京の日本橋だが、すでに神戸の三宮に行きたくなっている。という土岐さんにはネガティブな心持ちのまま、広島に到着。米原の雪はおそろしく白く、到着予定時刻を三十分、遅らせた。

耳のリフレッシュは不要だった。今日の土岐さんは負けずいい仕事をしてくれた。バンドの音は生々しく、同期もまったく気にならない。聴きかたが変わったのか、聴かせかたが変わったのか、二週間前がウソのように脳内から消え、そのあいだにたまりにたまったモヤモヤも解消された。ライブは生もの、鮮度がいのち、事前の味見は役に立たない。矢野さんのドラミングがすばらしい一節に自然とニヤニヤしてしまう。音源に忠誠を誓うシゲさんのベースは誠意のかたまりだ。冨田さんの鍵盤は控えめなリバーブならもっと冴えそう。ぜんたいのグルーヴは同期音に支えられているけれど、今日のように土岐さんがずっと笑顔で聴かせてくれるなら、なんだってありだ。二時間なんてあっという間。

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次は間髪入れずに明日。二回まわしの福岡公演。