間の悪さ。
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今年の土岐さんの真冬のツアーの二日目。栄3丁目。
昨日と今日となかなかしっくりとしない。どうやら欲しいときに欲しい音が聴こえてこないようだ。タイミングが合わない、間合いがとれない、気が合わない、きらわれている、いやがられている、どれも正解だと思うのだが、結果的にうまく音に乗れない、乗り遅れる、乗り切れない。もっとも原因はこちらとあちらの双方にあるから、どちらか一方が相手に合わせることができれば、すべて解決する。双方が相手を慮り、お互いに合わせようとすると、ことごとく失敗する。こういうときはこちらが合わせるしかないなとも思うのだが、できればこうあって欲しい、ああして欲しいという思いもあるから、いざ現場で障壁に直面するとどうすれば良いのか迷ってしまう。そしてまたその迷いが間の悪さを再生産し、すれ違いが増えていく。求めるその先の究極は同じものなのに。いかんな、こんなことじゃ。
今回の土岐さんはバンドでうたう。バンドのメンバーはステージ上の三人と、おそらくステージの裏にもうひとりいる。この顔の見えないひとりがくせ者なのだ。おそらくすべての楽曲に関係していて、その彼(彼女)がライブの進行とメンバーぜんいんを牛耳っていると言っていい。ステージ上の顔の見える四人のだれひとりとして(ドラムの矢野さんでさえ)イントロでカウントを出すことがない、テンポもズレない、よけいなアドリブをしない。アウトロもむだにひき伸ばさない。なにをどうすればいよいのか、もうわかるよな。
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次は二週間後の広島。アタマを切り替えねば。