追跡、平井真美子。
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今年最後のライブ遠征は積雪の金沢へ。広坂1丁目。
今日は二年前の大晦日以来のメモリーズ・オブ・シェルター。坂本さんのライフワークになりつつあるこの企画、今回のゲストは平井真美子さん。
このおふたりが同じステージに立つのを観るのは今日が三度目。一度目は坂本さんのステージに平井さんがエレピでサポート参加。二度目は平井さんのライブに坂本さんがボーカルでゲスト参加。そして三度目の今日は、おふたりで共作した楽曲をふたりで合奏。観るたびごとに、互いの関係性の変化、共鳴力や共振力の強化、見えないけれど確かに生じる化学反応の増加などが見て取れて、このうえなく楽しい。少なくとも今日は、平井さんは坂本さんの伴奏者ではなく共演者、坂本さんのワンマンではなくふたりのセッション。
平井さんはスタジオ・ワーカーのイメージが強く、それだけに彼女の姿をライブで観られる機会はとてつもなく貴重だ。さらにだれかと共演する平井さんを観られる機会はことさらにレアだ。裏を返すと彼女は、だれかとライブをこなすことで得られるはずの、音楽的なヒント、人生論的なチャンス、進化のシグナル、跳躍のためのトリガーなどを得る機会をことごとく逃してきたミュージシャン、とも言える。今回の坂本さんとの共作共演が彼女の今後のライブにどう影響力を発揮していくのか、リスナーのひとりとしてものすごく興味深い。来年の平井さん、化けるかも。
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坂本さんちのお嬢ちゃん、今日はおうちでお留守番だったらしい。どおりで。